yoshida takahiro

apr 19 2021

絵本で伝える本当の介護の「志事」


社会福祉法人フラワー園
社会福祉法人フラワー園 特別養護老人ホームあんのん
施設長 吉田貴宏さま

介護から日本を元気にしたいという想いを持つ全国の同志により開催される、介護業界に働く人が最高に輝ける場を提供するイベント「介護甲子園」。今回ご紹介するのは、一般社団法人日本介護協会が主催する「第十回介護甲子園」にて、見事8219事業所の頂点に立った「特別養護老人ホームあんのん」。直接お話を伺ったのは施設長であられる吉田貴宏さん。

介護甲子園では、ステージで事業所の想いや取組みを発表し日本一の事業所が決定されます。今回はオンライン開催にて行われました。あんのんによるエントリー動画はこちらです。

94歳が描く絵本で伝える本当の介護の志事(しごと)【社会福祉法人フラワー園】



94歳の入居者が作画し、そしてスタッフが分業で制作にあたった絵本「つむぐ つながる 共に。」は全国の図書館へ寄贈を進めているほか、今後は全国の小中学校への寄贈も考えていらっしゃるとのこと。その理由は?  

絵本はこんな一節から始まります。  

「あれ ぼく なにか まちがっていたのかな?
 ぼくの やっていたことって
 みんなの 生きるよろこびには なっていなかったの?」  

かいごのえほん
つむぐ つながる 共に。

介護の現場で悩み苦しみ、揺れ動く介護職員。冒頭の一節にあるように存在意義そのものに疑問を持ってしまう場面にも遭遇してしまう。でも、吉田さんは、本当の「介護の志事」に気づいていないだけ、とおっしゃいます。だからこそ伝えたい。  

そこで、図書館はもちろん、全国の小中学校へ絵本を届けることで、介護の仕事は魅力に溢れていることを伝えようとされているのです。  

絵本制作が職員の方々のモチベーションアップに止まらず、世の中に対する介護の魅力ある姿を伝える媒体となるべく考えて動かれていることに驚かされました。業界に様々な手を打ち続ける若き吉田施設長へのインタビュー、ぜひお聴き頂ければと思います。  

「特別養護老人ホームあんのん」
 詳細はこちらから  

(インタビュアー / 軽井沢ラジオ大学 パーソナリティ 木下晃伸)
 





【ゲストプロフィール】
吉田 貴宏(よしだ たかひろ)


プロフィール
1984年12月10日生まれ(36歳)
社会福祉法人フラワー園/ゼネラルマネージャー
特別養護老人ホームあんのん/施設長
一般社団法人全国介護支援協会/代表理事
介護・福祉啓発活動事業NEXTINNOVATION/代表
名古屋市老人福祉施設協議会/広報・人材確保対策委員会委員長
名古屋市中川区介護保険関連事業者連絡会/事務局長
愛知総合看護福祉専門学校 同窓会会長

【その他 実績】
日本福祉大学中央福祉専門学校/非常勤講師
愛知総合看護福祉専門学校/非常勤講師
愛知県社会福祉協議会/介護労働安定センター臨時講師
愛知労働局ハローワーク/臨時講師
愛知福祉学院 介護福祉学科卒業後、営業・経営職に携わる。
その後、2008年5月、社会福祉法人フラワー園に介護職員として入職。現在は社会福祉法人フラワー園ゼネラルマネージャー・特別養護老人ホームあんのん施設長の傍ら、2018年3月に介護・福祉啓発活動事業NEXTINNOVATION、2020年9月に一般社団法人全国介護支援協会を設立し、介護業界発展に尽力中。