Kamimura Iwao

apr 13 2022

時間は有限である
上村岩男の"歴史が刻む"実践経営学


株式会社 三英堂商事
代表取締役 上村岩男さま

青雲の志を抱き、半世紀に渡ってビジネスを切り開いてこられた、株式会社三英堂商事 代表取締役 上村岩男社長をお招きし、ビジネスについてたっぷりお話を伺う企画、その名も「上村岩男の"歴史が刻む"実践経営学」。

今回の"俺流"行動規範は「睡眠時間を可能な限り短縮せよ。眠りの時はいつの日か期待せずとも来る。永遠なる眠りまで待て」。その上で、時間は有限である、というテーマについてお聞きしました。

「経営する」の自問自答は永遠なる峠越えという永遠の作業。であれば、「経営者であれば睡眠時間を削れ」という上村社長の言葉、腹に落ちます。



さらに話題は「少ないエネルギー消費と経営の関係性」に広がりました。例えば、渡り鳥はなぜ何百キロ、何千キロと飛行できるのでしょうか?学生時代に生物を学んだ上村社長は「少ないエネルギーの消費量で長時間飛行する事象は、"経営する"というテーマにもつながる」と話します。「経営する」とは、情報や物資等について、他者よりも少ない数量で実現すること。生産性のコスト削減につながり結果的に競争力を高めることに繋がります。

もちろん、実現のためには社員の力が必要。上村社長は、アメリカ・ネブラスカ大学のフレッド・ルーサンス教授らが編み出した、自信を持つ、物事を楽観的に考えるといった複数の要素を数値化した指標「心の資本」において、同指標が33パーセント向上すると、営業利益に換算して10パーセント程度押し上げる効果になる、と発表されていると紹介します。



一方で、アメリカの調査会社ギャラップによれば、誠意を持って仕事をする社員の比率が、30パーセントを超えるアメリカ、20パーセント前後の北欧諸国に対し、日本はなんと5パーセントに過ぎない、というデータも教えていただきました。社員が幸せを感じることができない企業は減収幅が大きいという調査もあるそう。

自由闊達で風通しの良い組織、安心感を覚える組織を作るためにはどうしたら良いのか、ヒントもいただきました。今回の「上村岩男の"歴史が刻む"実践経営学」も盛りだくさんです!それでは、お聴きください!





【書籍紹介】
書籍:人生の最後を「感動」で締めくくる! 介護施設選び5つのポイント
(発行:幻冬舎)



  • 高齢化が進み、人生100年時代といわれる今、介護施設の利用者は年々増え続けています。介護施設の利用がごく当たり前となっている状況のなかで、高齢者やその家族にとって非常に大きなテーマとなっているのが施設選びを検討する時「どのような介護施設を選べばよいのか」です。「感動の喜びを得られる介護施設であれば、利用者は生き甲斐と希望を獲得できる」ということを強調、感動を味わえる施設を見つけるためにはいくつかの着眼すべきポイントについて実例を挙げて詳しく解説しています。最期に豊かな人生を送りたいと願っている高齢者の方々やその家族にとって、ささやかな手助けとなることを願った一冊です。

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【スペシャルゲストプロフィール】
上村 岩男(かみむら・いわお)

株式会社三英堂商事 代表取締役社長。
1948年、鹿児島県生まれ。1977年、29歳のとき、不動産管理業務を中心とする三英堂商事を創業(1978年には株式会社三英堂商事に改組し、代表取締役に就任)。1998年から介護事業に参入、現在は首都圏を中心に介護付有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅、地域密着型のグループホームを運営する。