Saito Katsuhiro

jan 28 2022

漁業の科学
新鮮で美味しい魚を流通させる技術とは?


名古屋工業大学名誉教授
斎藤勝裕さま

今回お話を伺った名古屋工業大学名誉教授である斎藤勝裕先生は、大学入学以来50年に渡り、化学一筋で研究活動を続けてこられた方。現在は、量子化学から生命化学まで、化学の全領域に渡る著作物を出版、私が訪問した時点では214冊!もの著書を出されています。今回は、化学的(ケミカル)見地から漁業についての科学(サイエンス)を教えていただくべく名古屋へお邪魔し、お話を伺ってきました。



テーマは「鮮度」。例えば、冷凍した食品を解凍したときに流れ出るドリップ、ここに食品のうまさが詰まっているわけですが、このドリップを逃さずに新鮮な味を保つ冷凍技術はどのようなものなのでしょうか?

私たちの食卓は、隠された脅威の鮮度保持技術があるからこそ、彩り豊かといえます。例えば、こういったニュース、私は驚いてしまいました。


詳細はこちらから

冷凍技術といえば、こんなニュースも... なんと、レンジで冷たく仕上がる新製法を活用した「冷やし中華、チンしました。」(ニチレイ)が発売になるというのです。

(出所)ニチレイフーズホームページより

詳細はこちらから

私たちの生活を豊かにしてきた技術を、さらに専門的に知りたいというニーズに快くお応えいただきました。インタビューでは、漁業という枠にとどまらず、化学と科学についてお教えいただくと、化学や科学が面白く、あっという間にわかりやすいものに大変身。

「斎藤先生に、高校の頃に出会って理系科目勉強したかった...」と感じずにはいられません。

「またいつでもいらっしゃい」と優しい声をかけてくださりました。真に受けて、またすぐにお邪魔します。斎藤先生へのインタビュー、理系が苦手という方にも是非お聴きいただきたいです。そして、数多くある斎藤先生の著作に触れてもらえれば、と思います。





【書籍紹介】
書籍:鮮度を保つ漁業の科学
(発行:幻冬舎)



  • 日本は海に囲まれた島国です。この様な地形の影響から、昔から水産資源を重要な食料源として利用してきました。それだけに日本は漁業の優れた技術をもち、世界有数の漁業国です。本書では、漁業の現状や養殖、捕獲の基礎知識などの他に漁獲物の冷蔵、活魚輸送方法など水産物など長持ちさせる技術や品種改良についても詳しく解説しています。

    お求めはこちらから


【スペシャルゲストプロフィール】
齋藤 勝裕(さいとう・かつひろ)

名古屋工業大学名誉教授、愛知学院大学客員教授。大学に入学以来50年、化学一筋できた超まじめ人間。専門は有機化学から物理化学にわたり、研究テーマは「有機不安定中間体」、「環状付加反応」、「有機光化学」、「有機金属化合物」、「有機電気化学」、「超分子化学」、「有機超伝導体」、「有機半導体」、「有機EL」、「有機色素増感太陽電池」と、気は多い。執筆暦はここ十数年と日は浅いが、出版点数は150冊以上と月刊誌状態である。量子化学から生命化学まで、化学の全領域にわたる。更には金属や毒物の解説、呆れることには化学物質のプロレス中継?まで行っている。あまつさえ化学推理小説にまで広がるなど、犯罪的?と言って良いほど気が多い。その上、電波メディアで化学物質の解説を行うなど頼まれると断れない性格である。著書に、「SUPERサイエンス 身近に潜む食卓の危険物」「SUPERサイエンス 人類を救う農業の科学」「SUPERサイエンス 貴金属の知られざる科学」「SUPERサイエンス 知られざる金属の不思議」「SUPERサイエンス レアメタル・レアアースの驚くべき能力」「SUPERサイエンス 世界を変える電池の科学」「SUPERサイエンス 意外と知らないお酒の科学」「SUPERサイエンス プラスチック知られざる世界」「SUPERサイエンス 人類が手に入れた地球のエネルギー」「SUPERサイエンス 分子集合体の科学」「SUPERサイエンス 分子マシン驚異の世界」「SUPERサイエンス 火災と消防の科学」「SUPERサイエンス 戦争と平和のテクノロジー」「SUPERサイエンス 「毒」と「薬」の不思議な関係」「SUPERサイエンス 身近に潜む危ない化学反応」「SUPERサイエンス 爆発の仕組みを化学する」「SUPERサイエンス 脳を惑わす薬物とくすり」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿1 創られたデータ」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿2 殺意の卒業旅行」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿3 忘れ得ぬ想い」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿4 美貌の行方」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿5[新潟編] 撤退の代償」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿6[東海編] 捏造の連鎖」(C&R研究所)がある。